
22年連続23回目の出場となるオーシャンカップである。記念戦線で結果を残し続けてきた”勲章”がこの大会であるといっていいだろう。選考対象期間である昨年5月から今年4月までのG1優勝は2回。2025年9月の鳴門周年記念(4コース差し)と2026年3月の児島周年記念(1コース逃げ)としている勇者である。
接水面積を極限まで減らし加速するウイリーモンキーで上位着を奪取する自在戦は信頼度バツグン。展開をつくるだけでなく、鋭く読み切る力も長けており、たとえ先頭に立てなくとも連に絡んで舟券に貢献するのが「イケコー」こと池田浩二である。
際立つのは難しいといわれる2コース時の2着率。45.0%(今年1月~6月)をマークしており、10.0%の1着率と合わせると55.0%に達する。センター・アウトに仕事をさせないレースぶりが浮かび上がってくるといっていいだろう。
成績のいい奇数コースとともに、レース展開を左右する要素として覚えておきたいものだ。
これまで、グランプリV2を含めSG11冠としている池田浩二だが、オーシャンカップとチャレンジカップ優勝を残している。金字塔達成のためにもこの大会の意義は大きい。注目したい。

「魅せるレース」「圧倒的な勝ち方」「情熱あふれる言葉の力」で絶大な人気を誇るボートレース界の宝。それが峰竜太である。
オーシャンカップ選考対象期間(2025年5月~2026年4月)内の2025年11月に丸亀周年記念で優勝(1コース逃げ)を果たすと、以降、SG&G1レースの多くでドリーム戦メンバーに選ばれ結果を残し続けている。いわずもがなだが、今年3月の蒲郡ボートレースクラシックで優勝、7月4日時点の賞金ランキングは1位である。
持ち味は、他を寄せつけない「異次元のターン」をコース不問で決めるところ。その象徴が5コースの2着率で、今年に入り42.8%(2026年1月1日~6月30日)と驚愕の値を示しているのだ。
加えて、びわこの過去5年間(2021年7月1日~2026年6月30日)の勝率は8.65と高率で、1着率は42.3%、2連対率74.7%、3連対率84.5%とほぼ連を外さないのがこの水面。
さらに、SGV7としている峰竜太にとってオーシャンカップは過去V2(2017年丸亀と2020年鳴門)と相性がいい。優勝候補筆頭格といっていいだろう。

ボートレース界のエンターテイナー西山貴浩について、レジェンド今村豊さんは『気がつけば西山貴浩』と名付け、ファンを前にそのレース力の高さを訴えている。
「とにかくコース不問。苦しい展開になっても連絡み争いの渦中に入ってくるんです。近況1着率はそう高くありませんが、2着3着が多くて舟券に貢献するタイプ…」と評価しているのだ。
実際、過去1年間(2025年7月1日~2026年6月30日)のコース実績に明確である。
1コース 1着率80.4% 2着率10.8% 3着率 4.3%
2コース 1着率12.8% 2着率33.3% 3着率20.5%
3コース 1着率 6.8% 2着率22.7% 3着率22.7%
4コース 1着率 7.6% 2着率15.3% 3着率12.8%
5コース 1着率 8.8% 2着率14.7% 3着率14.7%
6コース 1着率 0.0% 2着率 6.9% 3着率20.6%
持ち前のしぶとさは健在で、決して諦めない道中の追い上げが真骨頂。最終ターンマークまで何が起こるかわからないドキドキ感をファンに与えてくれるのが西山貴浩。ステージでのパフォーマンス同様、ファンの心をゆさぶる存在である。

ボートレース界の歴史を塗り替えた『たった一人の女子SG覇者(2022年3月の大村ボートレースクラシック/1コース逃げ)』の強さの秘密はあくなき向上心。それは多くの記念常連レーサーが与える遠藤エミ評でもある。
「もっと上手くなりたい」「自分よりも私を信じてくれるファンの皆さんがいる」「初めてみた景色に感動しました」「ファンの皆さまに恩返しをしたい」…など、発せられる言葉に心がこもっており、応援の輪が自然に広がってきたのも事実。まさしくボートレース界を代表する女子トップレーサーである。
そんな遠藤エミが全力を尽くす舞台は勝手知ったる地元水面。びわこでの戦績は以下のとおりだ。
◎通算優勝回数5回(2015年4月の一般戦、2018年5月のオールレディース、2018年10月にW優勝戦、2021年5月のヴィーナスシリーズ、2025年1月のオールレディース)
◎近況5年のびわこ勝率は7.25(1着率32.4%、2連対率54.3%、3連対率72.3%)
当然相性はいい。
びわこ水面について誰よりも熟知している遠藤エミが、プレッシャーを力に変えて戦い抜くシリーズは夢がいっぱい。地元水面でのSG制覇という最高の物語はファンとともにある。

「ホッとしました」。
浜名湖で開催されたボートレースオールスターでSG初優勝を果たした丸野一樹は、表彰セレモニーでこう語り胸をなでおろした。それは、極限の緊張感のなか戦い抜いたからこそ発せられる言葉であった。
「ファンのために力を尽くす」「一戦たりとも疎かにしない」「可能性のある限りあきらめない」
この姿勢は強い意志のカタチ。トップレーサーになるため何が必要か突き詰めた結果編み出されたのがマルトレ。単に身体を鍛えるだけでなく、技を磨き、心を練り上げてきた歴史がある。
オーシャンカップ選考対象期間(2025年5月1日~2026年4月30日)のG1タイトルは2025年6月の唐津周年記念。G1V9とする滋賀支部の中軸は今回でSG参戦42大会目。紛れもなく第一線級レーサーである。
そして、びわこでは2019年8月の周年記念を含めV9と申し分のない実績を残しているのだ。
賞金ランキングは2位(7月5日現在)と、2022年以来4年ぶり3回目のグランプリも確実視されている丸野一樹。目指していたSGタイトルを手にしたことで、気持ちに余裕が生まれ自然体で勝負に臨める地元大舞台だ。持てる力を余すところなく発揮するレースに期待したい。

次代を担うホープとして期待されてきたが、今や記念戦線の中心軸といえるのが上條暢嵩。昨年のグランプリでは優勝戦に進出(6着)している。
オーシャンカップ選考対象期間(2025年5月1日~2026年4月30日)のG1タイトルは2025年9月のびわこ周年記念と2026年3月の大村周年記念のふたつ。さらに、2026年に入ってからのG1成績も秀逸で、9大会中予選突破は6回、3優出1優勝(上記の2026年3月の大村)と勢いは誰にも負けていない。7月5日時点の賞金ランキングは12位である。
1コース 1着率89.4% 2着率 5.2% 3着率 2.6%
2コース 1着率11.1% 2着率33.3% 3着率38.8%
3コース 1着率15.0% 2着率20.0% 3着率25.0%
4コース 1着率12.5% 2着率33.3% 3着率29.1%
5コース 1着率13.6% 2着率13.6% 3着率 4.5%
6コース 1着率 0.0% 2着率 5.5% 3着率16.6%
上記は今年に入ってからのコース成績だが、攻めるだけでなく流れに沿って上位着を確保する自在性は明確。特に4コースまでのデータをしっかり把握しておきたい。





